~これでも仕事用です~

ジオラマ・人形・デザイン

さよならブルーナ!

先日、我が敬愛するディック・ブルーナが逝去されました。 追悼の意味で何か書こう、と思ったのですが、正直何を書いていいのかわからない。何しろワタシがブルーナを「グラフィックデザイナー」として意識したのが25年も前です。その間、ワタシの究極の目標…

商店街に行こう!

今回は商店街の話ですが、果たして「作品」や「ロンドン」の話をすることになってる日曜更新分に合致するのか?といえば微妙なんだけど、他に相応しい曜日もないんでね。 商店街の魅力、それは「人の波」です。しかし、いわゆる繁華街の人の波とは違う、子供…

聖地トキワ荘 後編

前編はココ。大江戸線落合南長崎駅。大江戸線なんてトキワ荘に伝説の漫画家たちが住んでた頃にはなかった路線です。だから当然この駅もなかった。 しかしこの際、その辺はどうでもいい。とにかくワタシは新宿から大江戸線に乗って、トキワ荘跡地のそばまで来…

サンキュー・ティム

もし、この世にこの人が存在しなければ今の自分はない(無論ポジティブな方面で)、という人は、誰しもひとりは必ずいると思います。 そんなに頻繁に会うわけではない、だけれども、人生において欠かせない人・・・、もしかしたらワタシたちにとってそれがテ…

聖地トキワ荘 前編

Gumi-chan1961の舞台である1961年は、昭和後期を支えていく人たちが巣立った年でもありました。 具体的にいえば、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、両藤子不二雄といった各漫画家の先生が、彼らが青春期を過ごしたトキワ荘から退居したのが、この1961年なのです。 …

イギリスのミニチュア事情

今年の夏でしたか、松屋銀座でおこなわれた「ひつじのショーン展」を見に行ったことがあります。 これは実に素晴らしかった。ミニチュアやクレイドールアニメーションに興味がある人はもちろん、小さな子供でも楽しめるように工夫されているのが何より良かっ…

猛然のゲンイチ

以前「絶妙のイマタケ」というエントリで、戦前から戦後にまたがって活躍した今竹七郎というグラフィックデザイナーのことを書いたことがあります。 今竹七郎のデザインは、戦前戦中期の大大阪でのデザインが如何に優れていたのかを証明する素晴らしいものな…

看板は時代の鏡

今回はこのブログの根本的な疑問にお答えしようと思います。 我々の作品「Gumi-chan1961」は1961年を舞台にしています。なのに何故ワタシが1961年から20年以上も前の戦前期に拘るのか。 答えは3つあります。ひとつは以前書かせていただいた通り、戦前モダニ…

ミゼット!ミゼット!(ダイハツの)ミゼット!!

Gumi-chan1961は既存の<よくある>1960年代的光景を否定するところから始まりました。 そうしないと差別化できないからで、リアリティを獲得するために徹底的に調査し、ディテールにこだわったのです。 わかりやすい例でいえば紙芝居。 1961年といえばすで…

粘土の話

これまで何度か書いたように、2006年のグミちゃんのデザイン変更は大きな起点になりました。 これまでデザインそのもの、そして塗料にかんして書いたのですが、今回は「粘土」にかんして書いていきます。 その前に。「趣味で人形を作ってみよう」となったら…

星、ふたつ、でっすっ!

何かもうちょっとマシなエントリタイトルはなかったのかって感じですが。 以前、2006年を境にグミちゃんのデザインを大幅に変更をした、というようなことを書きました。 デザインが変わるということは人形の作り方も変わったわけで、粘土も変わったし、表面…

今年100エントリ目!

別にたいした節目でもないのですが、たまにはこうやって雑談めいたエントリも書いていかないと、週3回更新はキツいんですよ。 そこらへんは大目に見てちょーだいな。 んで、何を書くかというと、作品の展示にかんしての話でもと思いましてね。 本当によく言…

イッツアスモールワールドと世界はひとつ

今回もハンドルネームブログの焼き直しっぽいなぁ。まァこのブログを立ち上げるずいぶん前に書いたんだからしょうがないんだけどさ。 そういえば、ポール・スミスの担当者の人に、こんなアイデアを提案されたことがあります。 「グミちゃんでイッツアスモー…

戦前のミニチュアとジオラマ

当ブログは「ミニチュア、ジオラマ」も「戦前モダニズム」も範疇にしておるのですが、では戦前にミニチュアやジオラマがあったのか、みたいな話をしたいと思います。 まずミニチュアですが、あるのは確実にあった。これは間違いありません。 ただしそれが民…

魂の塊

そんなタイトルのゲームがあった気がするけど、まったく、何の共通点もありません。 カズミ・アカオといえばワタシも深く関わっている「Gumi-chan1961」の作者ですが、グミちゃんシリーズを作る前は、かなりの数の似顔絵人形も作っていました。 最近の作品で…

1960年代女の子向けトイドールの世界

このブログを書いているワタシは男です。ですから基本的に女の子向けの玩具には一切興味のない人生を歩んできたわけです。 しかしGumi-chan1961という作品にかかわるようになってからは、そういうわけにもいかなくなった。何故なら、Gumi-chan1961の最終目標…

模型に捧げる

以前、カズミ・アカオの兄君に、子供の頃に夢中になった遊びは?と問うたことがあります。 何しろグミちゃんのお兄ちゃんであるトシオのモデルなのですから、こういう質問は意義があるのです。 その答えはこうでした。 「何といってもプラモデル作り。特に戦…

消えない消しゴム

何だそれ?と思われるかもしれませんが、消えない消しゴムには一定の需要があって、いまだに売れ続けています。 あ、「(存在が)消えない消しゴム」って話じゃありませんよ。 ワタシが小学生の頃「スーパーカーブーム」なるものがありました。 後のビックリ…

ジオラマの大切なことは全部ドラえもんが教えてくれた

こんなタイトルの本はよくありますが、そんなこととは関係なく。 自慢じゃありませんが、ワタシはジオラマやミニチュア、あとフィギュアもですが、「その手」のものにまったく興味がない人間でした。 正直、そんな人間がジオラマなぞを作れるわけがないので…

超合金という夢

先日、先日ったってひと月ほど前だけど、実家に帰った時に母親(「ヨシミツ家の人々」でいえばヨシエです)にね、無理矢理に「開運!なんでも鑑定団」のビデオを見せられて。 早く出かけなきゃいけないのに、いったい何事かと思ったら 「ほら!な!?石坂浩…

原点にして到達点

1960年代、いや1950年代くらいからでしょうか。各企業はイメージキャラクターを用意し、それを販促品に利用し始めます。 これらは現在、すべて消え去ったというわけでもなく、たとえば不二家のペコちゃんなんか不滅の存在にすらなっています。 しかし1960年…

立体ミニチュアの原点

2016年の実質一回目の更新ということで、今日はワタシの立体ミニチュアの原点の話をします。 ワタシのとある友人に3歳の息子がいます。ま、仮にMくんとします。Mくんはとにかく乗り物好き。ワタシの友人(つまりMくんの父親)はからっきし乗り物には興味がな…

究極のモーションディスプレイ

以前、箱根の北原おもちゃミュージアムに行ったって話を書きましたが、そもそも何で箱根まで行こうと思ったかといえば、どうしてもモーションディスプレイの実物を見たかったからに他ありません。 「Gumi-chan1961」は立体のミニチュア作品ですが、完全オリ…

特撮博物館と成田亨

以前、ワタシどもの作品である「Gumi-chan1961」は人形とジオラマの組み合わせではなく、人形とセットである、と書きました。 そして同時に、2012年に東京都現代美術館で行われた「特撮博物館」に多大な影響を受けたとも書いた。道しるべ、といえば大仰です…

フロクという名のペーパークラフト

立体ミニチュアでもっとも身近なものといえばペーパークラフトではないでしょうか。 ペーパークラフトは世界中にあり、もちろん日本でも数々のペーパークラフトが売られていますが、実に良く出来たものが多い。 何しろ「紙」だから、耐久性は皆無だけど、手…

チェブラーシカのデフォルメ感

古い話ですが、2010年12月、かねてより日本で製作されていた、完全新作の「チェブラーシカ」が完成し、公開されました。 もちろんワタシはこの新作アニメーションを観に行きました。しかし個人的には、新作アニメーション公開を記念して、渋谷パルコのロゴス…

それならさかつうギャラリーに行けば解決する

今年の2月、東京の巣鴨にある「さかつうギャラリー」さんで、ワタシどもの作品「Gumi-chan1961」の展示をさせていただきました。 巣鴨といえば刺抜き地蔵をはじめとする「おばあちゃんの原宿」のイメージが強いのですが、そっちの方向じゃない。駅を降りて川…

デザインの戦前モダニズム

本ブログは戦前モダニズムがお題目のひとつですが、これまで芸能関係の戦前モダニズムしか書いていませんでした。 しかしですね、デザインの世界にも戦前モダニズムは存在しています。 今度また詳しく書きますが、戦前のデパートの広告の洗練度は極めてレベ…

グラフィックデザインのルーツ

ワタシはGumi-chanProjectに関わるまでは、グラフィックデザインを生業にしておりました。 しかしデザインをどこかで習ったことは、ただの一度もありません。全部我流です。流れ流れた末、いつの間にかAdobeのDTPソフトを使えるようになり、それをテコにして…

愛のメディコムトイ

愛の、といってもスカイラインの話じゃないよ。当然ケンメリも出てきません。 以前ファンコっていうボブルヘッドの会社のことを書きましたが、ファンコがアメリカのカートゥーンキャラクターなら、日本でカートゥーンキャラクターの立体物といえばメディコム…