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~これでも仕事用です~

超合金という夢

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先日、先日ったってひと月ほど前だけど、実家に帰った時に母親(「ヨシミツ家の人々」でいえばヨシエです)にね、無理矢理に「開運!なんでも鑑定団」のビデオを見せられて。
早く出かけなきゃいけないのに、いったい何事かと思ったら

「ほら!な!?石坂浩二、ぜんぜん喋ってへんやろ!?」

・・・いや知らんがな。たしかにそんな芸能ニュースはあったけどさ。
ああ、そうやなぁ、とテキトーに返事をして行こうとすると「もうちょっとだけ見ときな」と言われて。

だからさ、もうわかったよ。兵ちゃんがどれほど喋ってないかはオープニングを見ただけで十分。

ところが続いて見せられたのは、どっかの駄菓子屋のおっちゃんが倉庫から景品のオモチャが出てきて鑑定してもらうってヤツでね、これがかなりの高額がついたわけです。

「あの時、何であんた(←ワタシのこと)のオモチャ捨ててもたんやろな。捨てへんかったら良かったわ」

そんなこと今更言われてもね。しかも捨てなきゃ良かったって思った理由が「思い出の品を」とかじゃなくて「カネになるから」って。
生々しいわ。いろいろと。


与太話から始まりましたが、今回は先述の「なんでも鑑定団」で出品されていた超合金について書きます。
「ヨシミツ家の人々」で書いた通り、祖父(センゾウ)の家は三宮駅の北側にありました。
そこから歩いて3分ほどの場所に商店街と市場があり、よく祖母(オテイ)に連れられてワタシも何度も行きました。
いやオテイと一緒じゃない時も、近さもあって結構ひとりで行ったりしてた。しかも幼稚園児の分際で。
その時もひとりで徘徊してたんだけど、商店街の中にはオモチャ屋もあり、そこにとんでもなくカッコいいおもちゃ屋が売ってあった。

当時、永井豪原作の「マジンガーZ」が人気を誇っており、ワタシも毎週楽しみに見ていました。
マジンガーZ」のオモチャはすでに何か持っていたと思う。しかも先のオモチャ屋で売ってるブツはそのどれよりもカッコいい。
ズシッとした重みがあって、アニメ同様ロケットパンチ(手首から先が飛ぶ)も本当に飛び出すというギミックまであるという。

欲しい!これは何がなんでも欲しい!!

しかしオモチャ屋のオッチャンは苦笑いを浮かべながら
「それ、ちょっと高いで。僕(ワタシのこと)には買えんなぁ」
たしかに高い。幼稚園児がホイホイ買える値段ではなさそうだ。
しょーがない。ねだるか。

早速祖父の家にいた母にねだりました。
「それ、いくらするん?」
「1000円より高かった」
「それは高すぎるわ。誕生日まではあかん」
誕生日って、あまりにも先の話すぎる。ワタシは今すぐ欲しいのです。ワガママですが、まァ幼稚園児ですから。
かくなる上は祖母に頼むしかない。
たぶん半分泣きそうな顔でもしていたのでしょう。ワタシは。

「ほんなら、今から買いに行こか」

あっさり、祖母はオッケーしてくれました。ま、今考えると、ほんと甘いなぁ。
そんなわけで、メチャクチャカッコいいマジンガーZのオモチャを手に入れたのです。

このカッコいいマジンガーZのオモチャ、箱を見れば「超合金」と書いてある。もちろん「超合金」なわけがなくダイキャスト製なのですが、これはマジンガーZが超合金という材質で作られているという設定だったため、この名称になったそうです。
今ではダイキャスト製のミニチュアは溢れていますが、当時はかなり画期的な技術だったらしく、とにかくオモチャというよりは工芸品といった方がいいような精密感と重量感があった。しかも先ほど述べたようなギミックまである。
それまでのプラスチックや塩ビ、せいぜいブリキ製の「動かない」オモチャしか知らない当時の子供が熱狂したのも当然です。

あまりにもマジンガーZの超合金が売れたので、超合金というかマジンガーZとは関係ない他のアニメや子供向けの実写特撮番組のキャラクターまで「超合金シリーズ」として発売されることになった。
のみならず、当時の超合金の発売元だったポピー(バンダイの子会社。その後バンダイに吸収され、現在は同じくバンダイグループで別会社を母体としたポピーという商号の会社がある)以外のメーカーも続々ダイキャスト製オモチャに参入してきました。

ワタシはマジンガーZ以外の超合金には手を出しませんでしたが、唯一タカラから発売されていた「鋼鉄ジーグ」は持ってた。
これは磁石を組み合わせたもので、よく出来ていました。
(もちろん小学生が「よく出来ていた」なんて感想持つわけないけど)

「なんでも鑑定団」でも、そういったモノの価値に疎い母親が驚くほど、高値がつく。それくらい現在も超合金シリーズの評価は高い。
その結果、本当にいろんなシリーズが発売されましたし、今でも終わってしまったわけではありません。
が、どんなシリーズが出ていたかをマニアックに語っても、この商品にかんしては意味がない。
それより、どれだけ当時の子供が超合金なるものに驚愕したか、そして魅せられたか、そっちの方が重要だと思ったわけで。
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