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~これでも仕事用です~

何事にも最初はある。もちろんイギリス旅行にも2

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ワタシの初イギリスひとり旅の物語、第二章です。

まずは前回のあらすじから。
千万長者の跡取り息子江木三郎君は、じゃねぇや、ビンボー人の倅ヨシミツ君、つまりワタシは2011年初頭、姪と妹夫婦がケンブリッジ在住というのをテコにして、あまり積極的ではないながらも遠路はるばるイギリスの地に降り立ったのであります。
ところがこのヨシミツ君(←しつこいけどワタシ)、てんで英語が苦手ときている。それでも何とか入国審査をパスし、無事地下鉄へ乗り込んだ。
そしてケンブリッジ行きの電車の発着駅であるキングスクロス駅に到着したわけですが・・・。

キングスクロス〜!キングスクロス〜!ケンブリッジ行き電車にお乗り換えの方は当駅でお乗り換えくださァい」
なんてアナウンスがあるはずもなく、とりあえずキングスクロスで降りてはみたものの、ここの駅、何だか異様に広くて、もうどっちに行ったらいいのか見当もつかない。
この時点でわかっていることといえば、ケンブリッジ行きの電車は地下鉄ではない、ということぐらい。でも普通は行き先案内表示くらいあるだろうし、とタカを括っていたのです。

ま、これも実際にロンドンに行かれたことがある人ならおわかりでしょうが、そんなもんありゃしない。
あるのはせいぜい「WAY OUT」(日本流にいえば「出口」ですかな)くらいで、どこから乗り込むのか、いやそもそも切符売り場すらわからないのです。
それでも「地下鉄ではない」電車の乗り場を見つけて、ああ、これだと思って行ってみると、なんのことか「Paris」と書いてある。
おいおい、ロンドンに着いたばっかりでいきなりパリに行かせる気かよ。
言うまでもありませんがこれはユーロスターってヤツで、イギリスからドーバー海峡のトンネルを通って、フランスやベルギーに行く列車です。もちろんケンブリッジには行かない。
ま、その時はその程度の知識もなかったんだけどね。

とにかく、やたら歩き回った。何しろ人に尋ねるだけの英語力がないから自力で正解を導くしかないのですが、散々歩き回った結果、とりあえず以下のことはわかってきた。

・自分が歩き回っていたのは、キングスクロス駅ではなく、隣接するセント・パンクラス駅である
・そのセント・パンクラス駅にユーロスターの発着場がある
・セント・パンクラス駅にはショッピングモールが併設されており、とにかくデカい

これだけ歩き回っても、肝心のケンブリッジ行きの電車が一向に見つからない。
疲れたよ。ボカァ。わかるだろパトラッシュ。
へたり込んで、もう少しで天使に連れて行かれる寸前になって突然
そうだ!カフェインが不足しているんだ!!
と思い立った。そういう問題かどうかはさておき、とにかく思い立った。コーヒーだ、コーヒーさえ飲みゃ落ちつきを取り戻せるはずだ。
そうだ、スタバだ!散々歩き回っている途中に、たしかスタバがあった。兎にも角にもスタバでコーヒーを買って飲もう!

そしていざカウンターの前に立ってみると、とんでもないことに気づいた。
あ、英語が喋れないんだった!
こうなったら腹を決めるしかない。
「ラテ、プリーズ!」
お、通じたみたいだ。にもかかわらず店員が何か言ってやがる。
「エニシングエルス?」
え、え、えにしんぐ?えるす?ナンノコッチャ??
情けない。この時ワタシは齢43ですよ。こんな簡単な英語もわかんないんだから。
しかたない。また連呼するか。
「ラテ、プリーズ! ラテ、プリーズ!!」
あ、わかってくれたみたいだ。正確には諦めてくれたといった方が正しいけど。

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このラテが効いた。手負いのワタシの身体中に染み渡った。
こんなことをしている場合ではない。何としてもケンブリッジに行かなくては。
冷静になったワタシは、ものすごく大事なことに気づきます。
「ぐーぐるほんやくぅ〜」(←ドラえもんの声で)
それまでワタシはずっとPHSを使っていたのですが、この旅行に備えてiPhoneに機種変していたのです。

インフォメーションみたいなところに駆け込んで、早速「ケンブリッジ行きの電車に乗りたいのですが」というのを翻訳させて相手に聞かせてみます。
あれ?もう一度。え?あれ?
・・・通じない。

ワタシはGoogle翻訳を使いたいがために(あとSkypeのために)わざわざiPhoneに機種変してきたのです。
あゝそれなのにそれなのに、最終秘密兵器も通じないとは・・・。
この言葉も通じない異国の地で、ワタシはこれから一体どうすりゃいいんだ。嘆くのは嘆くのはあったりまえでしょねぇ・・・。

ところが人間というのは凄いものでして、インフォメーションを出てしばらく経つと、何だかアドレナリンが湧いて出てくるのが自分でもわかったのです。
こんなもん、日本だったら絶対に出てこないものですよ。ある種の絶望があったからこそアドレナリンも湧いてきたのでしょう。

やる!やってやる!!もう諦めない。絶対にケンブリッジ行きの電車を探してやる!
そう思ってもう一度駅構内から、駅の外もくまなく歩き回った結果、見つけたよ!たしかに「Cambridge」の文字が見える!ここだ!!
ついにケンブリッジ行きの電車が出ている駅舎を見つけたのです。

これで無事ケンブリッジに着いて、といいたいところですが、まだもうちょっとだけ波乱があります。
が、ちょうど時間となりましたァ。ハァこーりゃシャクだった!
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