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~これでも仕事用です~

戦前戦中の美男美女芸能人

当たり前ですが、どの時代にも美男美女はいます。時代によって多少流行り廃りはありますが、それでも今の時代に見ても素直に「かっこいい」「きれい」「かわいい」と思える戦前戦中の芸能人もいるわけで。
今回は一部ではありますが、それらの人を紹介したいと思います。とはいえ無作為ではキリがないので、とりあえず比較的有名どころというか、主演格の人からチョイスしています。個人的趣味の問題で、どうしても東宝系の人が多くなっちゃうんだけど。
まずは「美男」から。

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藤田進
藤田進といえば初期黒澤明作品の主演者ですので、今でも容易に当時の姿を見ることができます。
飛び抜けて美男かといえば違うんだけど、これだけ「どの時代でも」二枚目としてやれる役者もそうはいないと思う。
今でいえばちょっと唐沢寿明に似てるしね。アクのない、さわやかな二枚目をやらせたら右に出るものはない。それもどの時代でも。

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岡田時彦
この人が亡くなったのは1934年、享年30という若さでした。
だからトーキーには(たぶん)一本も出ていないはずで、まァ無声映画時代のスタァということになります。
美男や男前というよりイケメンといった方が良いようなニヒルさと華やかさがあり、それは娘の岡田茉莉子にも引き継がれています。

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上原謙
佐野周二佐分利信、そして上原謙といった松竹の二枚目をズラッと並べた「婚約三羽烏」(1937年)は、今の目で見るとさほど面白味はないんだけど、トレンディードラマの原点としての価値がある、一見に値する作品です。

三羽烏の中でも文句なしに美男なのが上原謙で、美男という文字の通りの「美しい男」とさえいえる。
ただ本人は演技力にかなりのコンプレックスを持っていたようで、自らの意思で不似合いな役に挑戦するような人でもありました。

戦後「クレージー作戦・くたばれ!無責任」(1963年)という映画に上原謙が出演しているのですが、この映画の監督だった坪島孝は後年「あまりにも上原謙さんが積極的にボケたがるので驚いた」というようなことを発言しています。
二枚目だったとか関係なく「コメディなんだから面白くしなきゃ」っていうね。たしかに今観てもズーズー弁の社長役はちょっと面白いです。

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小笠原章二郎
エノケンの法界坊」の時に書いたからあんまり書くことないんだけど、こんなに「超美男」かつ「超馬鹿っぽい」人は空前絶後だと思う。

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長谷川一夫林長二郎
この人も前にちょろっと触れたから詳しくは書かないけど、ホント、綺麗な顔立ちをしてるなぁ。色気もあるしね。

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滝沢修
言わずと知れた新劇のスーパースタァですが、1930年代は結構映画にも出ています。とくに名作と誉れ高い「綴方教室」ではアクのない教師役を好演しています。
あまりルックスについて語られることはないけど、若い頃は彫りの深い男前ですよね。ま、禿げるのが早かったけど。
この人、若い頃の良い写真がなくて、上の画像は「綴方教室」からなんだけど、たぶんこれ、カツラですな。

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エノケン
えー!?と言われそうですが、もし今の時代に若き日のエノケンが現れたら絶対若い女の子にキャーキャー言われる存在になると思う。
チビで愛嬌があって、よく見ると顔立ちは整っている。絶対人気出るでしょ。


続いて「美女」。

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入江たか子
まず本名からして凄い。東坊城英子ってんだから。名前からもわかる通り貴族の出で、貴族の人間が女優になるのが非常に珍しかった時代です。
戦後は「化け猫女優」として活躍しましたが、色川武大の表現を借りるなら戦前は「ぞっとするような」美女でした。

あまりにも高貴すぎて、トシをとってきてから普通の役が出来ず、化け猫がハマり役になってしまったってのも、逆説的に若い頃の美女ぶりが伺えますが、個人的には化け猫映画よりさらに後の「椿三十郎」が印象深い。
特に黒澤明映画の中でも屈指の名台詞「本当にいい刀はちゃんと鞘に入ってるものですよ」は、ジェットコースターのような女優人生を歩んだ彼女だからこそ生まれた説得力があります。

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李香蘭
戦前、純日本人だった山口淑子は様々な事情から「中国人女優」李香蘭として活躍することになりますが、入江たか子原節子以上に生活臭皆無のこの人には神秘的な中国人女優という肩書きは、たしかにハマりすぎなくらいです。
ま、あくまで「政治的背景一切抜きならば」の話ですし、後年山口淑子は中国人として国策映画に出演したことに苦しむことになるのですが、それはまた別の話。

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千葉早智子
初期P.C.L.を代表する女優で、原節子入江たか子が移籍してくるまでヒロインを一手に引き受けていました。
P.C.L.第一作の「ほろよひ人生」や、エノケン映画第一作の「エノケンの青春醉虎傳」といった音楽喜劇でもヒロインをつとめ歌も披露していますが、もともと録音スタジオとして出発したP.C.L.ならではの「歌える女優」でもあったわけです。
しかし成瀬巳喜男と結婚していたとは驚いた。すぐに離婚したってのはちっとも驚かないけど。

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原節子
個人的には「美女」ってより「個性的な顔」ってイメージなんだけど、やはり名前を挙げないわけにはいかない。
この人の場合、バタ臭い顔と合わせて、妙に良い体格(肩幅が広いし)ってのがハリウッド女優っぽい所以じゃないかと。

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高峰三枝子
戦前「二大タカミネ」がいました。ひとりはこの高峰三枝子。もうひとりが高峰秀子です。
なので混同されることも多いのですが、高峰秀子は松竹から東宝に移籍した「少女スタァ」であり、本エントリの趣旨からは外れるので割愛。
高峰三枝子は先の「婚約三羽烏」にも出演してますが、松竹では珍しい高貴な雰囲気を持っており、たちまち看板女優になりました。

そういえば後年、国鉄のフルムーンのCMで上原謙と共演してましたよね。当時はワタシもまだ子供だったから何とも思わなかったけど、今考えると凄い。しかも「松竹の元看板同士の共演」ってことより「たわわな胸」の方が話題になったってのもより凄い。
そういやもうひとりのタカミネである高峰秀子も隠れ巨乳だったんですよね。

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山田五十鈴
ワタシにとって山田五十鈴といえば晩年の「必殺仕事人」のイメージが強いし、個人的審美眼からいっても、戦前の若い時分の姿すら美女にはカテゴライズされていない。
だけれども、高峰秀子に日本の三大美人女優として、原節子入江たか子と並んで名前を挙げられているんだからしょうがない。ワタシ如きが高峰秀子に逆らえるわけがありません。

たしかに美女とは思わないけど、戦前の女優の中ではダントツで色気、いやもうフェロモンですね、がとにかく凄い。
何度も結婚離婚を繰り返していますが、わかるなぁ。相手の気持ちがね。そりゃこんな人と一緒に暮らしたいと思うもん。


もう少しマイナーな人も紹介したいけど、また今度。
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