~これでも仕事用です~

何事にも最初はある。もちろんイギリス旅行にも5

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続きです。ここまでの経緯はココココココココを参照のこと。

チェルシーのホーム、スタンフォードブリッジスタジアムのスタジアムツアーに行ったヨシミツ君(←ワタシ)ですが、さすがに3日目にもなるとイギリスという国にも慣れてきました。
この日は妹夫婦の仕事が休みということで、ケンブリッジ市内を案内してもらうことになっていました。

さて、まだ日本にいる頃、妹から「どこに行きたい?」と聞かれたことがあります。
しかし困ったことに、ワタシはイギリスという国自体に興味がなかったので、どこに行きたいと聞かれても何も思いつかない。これが大のロックファンとかなら、いろいろあるんだろうけど。
そうだなぁ、しいていえば、ホームセンターかなぁ。

わざわざイギリスへ来てまでホームセンター?と思われるでしょうが、何を隠そう(隠してないけど)ワタシは大のホームセンター好き。もちろん作品の材料を手に入れるためにも行くのですが、旅先とかでも知らないホームセンターがあればフラフラ入ってしまったりする人間でして。

妹「他には?」

他、他なぁ。何かあるかなぁ。何しろイギリスに興味がないし、知ってるイギリス人といってもそこまで思い入れのある人は・・・。
あ!ひとりいた!あったあった!!
ジェイミー・オリヴァーの店に行きたい!」

ジェイミー・オリヴァーのことは以前「オー!ジェイミー!」というエントリでも書きましたが、ま、イギリス人のシェフです。正確にはイギリス人の「イタリアン」のシェフです。ややこしいけど。
何故ワタシがこんな人を知ってるかといえば、スカパーで彼の「裸のシェフ」という番組をずっと見てたからなんです。詳しくは先のエントリをどぞ。

日本ではさほどではないけど本国イギリスでは彼は超有名人で、ロンドンだけではなく上手い具合に妹夫婦の住むケンブリッジにも店舗があるという。
ならば、ぜひ一度どんなもんか食ってみたいなと。
ま、妹も妹の旦那のY君も「何でまた?」と訝しがってましたけどね。

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↑ 外観。イギリスらしく、古い建物をそのまま使っています


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↑ 内観。カッコいい

これが想像以上にイケるお味でした。中途半端に高いお値段はともかく、先のエントリでも書いた通り最大公約数的な味付けで、素直に美味いと思えた。
ま、ご承知の通り、イギリス料理の悪評はイギリスに興味がなかったワタシにまで轟いていたくらいで、期待値が著しく低いってのがあったのもたしかだし、言ってもこれはイギリス料理じゃなくあくまでイタリアンなんだけど、いうほどイギリスの料理はマズいのか?と疑念も持ったわけです。


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↑ オードブル。オリーブが抜群に美味い



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↑ えと、何て名前のパスタだったかな。忘れた。何しろもう5年も前だから

ま、それはさておき、4日目は再びロンドンに出向きました。
ただ、2日目のスタジアムツアーのような目的は一切なし。何をするかとか何も決めずに、ただテキトーにロンドン市内を回ろうと考えていたわけです。
前々日のリバプールストリートに到着するという失敗も克服して、ちゃんとキングスクロス駅に到着。
地下鉄に乗り換え、ほとんど何も考えずに降りた駅がラッセルスクエアという駅でした。

何も考えずに降りてはみたものの、本当に駅の周りに何があるのかわからない。しゃーない。ここは
「ぐーぐるまっぷぅ〜」(←ドラえもん、つか大山のぶ代の声で)
お、大英博物館があるのか。あんまり興味はないけど、せっかくここまで来たんだから行ってみるか。入場料もいらないみたいだし、面白くなかったらすぐに出ればいいや。

整理します。
大英博物館目当てでロンドンに来る人があるくらいの超有名スポットですが、ワタシがこの時点で知っていたのは「大英博物館」という名前だけだったといっていい。場所も知らなかったし、どんな展示物があるのか、どの程度の規模かすら、全然知らなかった。

もう、思いつきでラッセルスクエアという駅で降りて、たまたま近くに大英博物館なる施設があって、せっかくだからくらいの気持ちで中に入ったに過ぎない。
それこそ期待値はジェイミー・オリヴァーの料理よりも、さらに低いものでしかなかった。

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それから2時間。全部見て回ったわけでも、飽きたわけでもつまらなかったわけでもない、ただただ、とにかく疲れ果てて博物館を後にしたのです。
近くにスタバがあったので入って、ソファに身を沈めました。

・・・なんだこれ。

とにかく、人類というものが誕生してからのすべてのエネルギーが、ドーンと一気に押し寄せてきたのです。
何も頭の整理がつかない。いうちゃナンだけど、博物館でこんな感じになったのは空前絶後で、とてもじゃないけど「あの展示物が良かった」とか考えれる状況ではなかったのです。
そしてこの衝撃は、もしかしたらイギリスという国はとんでもないところなのではないか、という感覚の芽生えでもありました。

何も考えられないワタシは、ひたすら歩きまくりました。するとロンドンという街のすべてが違って見えてきたのがはっきりとわかった。


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古くて歴史の詰まった建物の数々も
立ち止まってスマホをいじる人々の姿も
そして活況をおびるミュージカルの数々・・・

もしかしたら、ワタシにとってロンドンは理想の街なのではないか・・・?

当時はまだ戦前モダニズムにハマる前でしたが(というかこの旅行が戦前モダニズムにハマるきっかけになった)、何のことかワタシは昔の邦画のサントラをiPhoneに詰めてきていたのです。
そしてヘッドホンでサントラを聴きながら街を歩いてみた。

何これ。ハマりすぎじゃないのか?

日本のどこの街でも、古い邦画のサントラなんてBGMとしてハマることはなかった。なのにここロンドンではハマる。言っとくけど「洋画」のサントラじゃないよ。もちろんビートルズでもローリングストーンズでもなく、「邦画」のサントラだからね!

もう一度、このシリーズの最初に書いたことを復唱しておきます。

『はっきりいえば、前日まで「今からでも行かなくていいのなら行きたくない」とすら思ってたくらいだから』

『もし何かの間違いでイギリスではなく福岡に着いたのなら、それはそれで嬉しいな、と』

それが、いつの間にか熱にうなされるまでに、なっている。風邪をひいたわけじゃないよ。ロンドンという「熱」にうなされ出したのです。

今日はこんなところで。ちょうど時間となりましたァ。ハァーこーりゃシャクだった!
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