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~これでも仕事用です~

何事にも最初はある。もちろんイギリス旅行にも6<最終回>

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長々と書いてまいりました本シリーズも今回で最終回です。
ここまでの経緯はココココココココココをお読みください。

さてさて、ここまで、もしかしたら一番肝心なことを書いてなかったのかもしれません。
そう、姪のことです。
この旅の本当の目的は「姪に会うこと」でした。
彼女は2009年末の生まれですから、2011年初頭の時点で1歳ちょっと。赤ちゃんというには大きいし、幼児というにはあまりにも幼い。
しかもこの年頃にありがちらしいのですが、ものすごい人見知り。いくら妹が「おじちゃんよ」と言っても目も合わさない。

ワタシは見た目からいろいろ誤解されがちなのですが、どちらかというと子供には好かれやすい方なんです。
さすがに最近はそうでもなくなったけど、もうしょっちゅう見知らぬ子供から話しかけられたりしてたくらいです。
とはいえ、それらの「見知らぬ子供」はせいぜい小学生。1歳ちょっとの子供をどう扱ったらいいのか見当もつきません。

そんな時、ふと「植木等の子供のあやし方」を思い出しました。
よその子は、絶対に自分に興味を持つ。そりゃ当たり前のように両親の家に(つまりその子にとっての我が家に)上がりこんで談笑している「大人」に興味を持たないわけがありません。

ただ見知らぬ大人にたいして、距離の取り方がわからない。
そこで大事なのは「絶対にこちらから距離をつめない」ことなんですね。これが「植木等流子供のあやし方(正確には「扱い方」かな)」です。
いきなり「可愛いでちゅねぇ〜!ベロベロバー!」なんてやってしまったらサイアク。せっかく己の間で距離を測っている子供は一気に引いてしまう。

ワタシは「自分から距離を縮めない」のを徹底しました。
すると3日目くらいから、徐々に姪はワタシにコンタクトを取るようになってきたのです。
こうなりゃシメたものです。あとは「普通に」話せばいい。変に子供扱いすることもなく、妹や妹の旦那と接してるのと同じように、姪にも接したらいい。
こうなってくると、向こうからドンドン距離を縮めてくれる。必死になってワタシに「おしゃべり」をしてくれる。
こっちとしても、そうなったら可愛くないはずがないのです。

この旅行の前、ワタシはカズミ・アカオにお願いをしました。
お土産に、是非とも姪の人形を作って持っていきたい、と。
カズミ・アカオも快く引き受けてくれたのですが、何しろ1歳ちょっとの、赤ちゃんから抜け出したばかりです。もちろん写真は見せたものの、そのままでは難しいと。
そこで、少し成長した姪、というコンセプトで作ってもらうことにしました。
本邦初公開、といきたいのですが、一応似顔絵人形なのでプライバシーも考慮して後ろ姿だけ。

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リュックには姪が好きなキティちゃんをあしらってもらいました。
幸い、とても喜んでくれました。

姪とも上手くコミュニケーションが取れ、そして一切興味がなかったはずのイギリスという国に「強度の」関心を持つことになったワタシの初イギリスひとり旅ですが、いよいよ終わりに近づいてきました。

日本に帰る前日、再び妹夫婦の休みが取れたので、ケンブリッジ市内にある待望のホームセンターに連れて行ってもらいました。

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↑ ものすごくわかりづらいけど、「HOME BASE」ってのがホームセンターです

これが凄かったね。日本のホームセンターとはスケールが違う。ホント、ここにくれば家一軒建てられるんじゃないのと思わされるくらい。
いろいろ欲しいものはあったけど、何しろ馬鹿デカいものばかりで、とてもじゃないけど日本に持ち帰ることができないので諦めましたが。
イギリスのホームセンターのことは、また別エントリで詳しく書きます。

ホームセンターから妹宅に帰った後、妹、妹の旦那(Y君)、姪、そしてワタシの4人で近所を散歩しました。
妹宅はケンブリッジの市街地からだいぶ離れた場所で、ま、田舎といっていいのですが、日本の田舎とだいぶ違う。
ワタシはある種のトラウマがあって(そんな大仰なもんじゃないけど)田舎が苦手なのですが、何だか、どうしようもないくらい落ち着く。

姪がかけよってきて、池で泳ぐアヒルの説明をしてくれます。わかるようなわかんないような説明ですが、彼女の気持ちはとてもわかる。
そして自分の気持ちもわかった。ああ、ワタシはこの子の叔父さんなんだって、その時初めて思えたのです。

ま、湿っぽい話は嫌いなので、別れの時のことはオミットします。


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ヒースロー空港。いよいよイギリスともお別れ

帰りの飛行機の中、ボヤーッと大英博物館のことを考えていました。
大英博物館はたしかに「博物館」だけど、アートに興味のある人間にとっては、すべての展示物がアートに見えてしまう。
それも狙ったアートではなく、作り手が心血注いだ結果、アートに「なった」といえばいいのか。

この衝撃を、まず誰に伝えようか、と、考えるまでもなく、これはカズミ・アカオだなと。
当時のカズミ・アカオはグミちゃんも上手くいかず、かなり悩んでいる最中でした。
でも、もし、大英博物館で数々の展示物に接したら、すべてが解決するのではないか。
よし、かなり無茶は承知の上で、カズミ・アカオにイギリス行き、というか大英博物館行きを勧めよう。そしたらきっと、何かが変わる・・・。

もちろんこの時はまだ、半年間もの間ロンドンに滞在することも、そしてポール・スミスのショップでエキシビションをやることも、わかってなかった。
でも、ロンドンという、ある意味得体の知れないこの街は、ワタシを、カズミ・アカオを、そしてグミちゃんという作品を変えてくれる、そんな妙な予感を感じたのです。

でもそれはまた別の話。んなわけで、ちょうど時間となりましたァ。ハァーこーりゃシャクだった!
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