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~これでも仕事用です~

1960年代女の子向けトイドールの世界

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このブログを書いているワタシは男です。ですから基本的に女の子向けの玩具には一切興味のない人生を歩んできたわけです。

しかしGumi-chan1961という作品にかかわるようになってからは、そういうわけにもいかなくなった。何故なら、Gumi-chan1961の最終目標は「女の子の幼児向けの、安価な玩具」にすることなんだから、どうしたって無視するわけにはいかなくなったのです。

さて、タイトルの「女の子向けトイドール」なんて言葉があるのか知らない。ま、ワタシがテキトーに作った言葉ですが、早い話がリカちゃんとかバービーとか、そういった人形を指しています。
リカちゃんやバービーは今もありますし、というか発売からすでに数十年が経ってなお超人気を誇っています。子供たちはもちろん、コレクターもいっぱいいます。

そこで今回は、リカちゃんやバービーといった誰もが知るトイドールだけでなく、とうの昔になくなってしまった、マイナーなトイドールも含めて取り上げたいと思います。

まずはメジャーどころから。


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リカちゃん(1967年発売)
男の子だったワタシからすれば、リカちゃん=リカちゃん電話、くらいの認識しかなかったのですが、これ、今考えても凄いですよね。架空のキャラクターとお話しできるよってコンセプトなんだから。一種のヴァーチャルです。

リカちゃんは時代に合わせて顔つきや体型を変化させて、常に「今の時代の子供の好み」にフィットさせているのは有名ですが、単に人形遊びに終わらず、無限の世界観を提供しようとする姿勢は不変です。
その代表がリカちゃんハウスで、人形の家ってだけじゃない、生活そのものが垣間見える、その生活も現実離れしすぎない、しかし女の子ならみんなが憧れるようなライフスタイルを具現化しているのが凄いんですね。

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バービー(1962年発売)
いかにも西洋的な顔つきのバービーは、どちらかといえば大人に人気のあるトイドールです。
やはり子供からすれば、あの顔つきは、ちょっと怖い。リカちゃんが現実と乖離しないように気を配っていたのとは対照的に、徹底的な理想の女性だからです。

でも知識のある大人でも思わず声をあげてしまうほどファッショナブルさは、背伸びした女の子にもドンピシャだったはずで、リカちゃんから入って、いつの間にかバービーにハマる、という関係性になったんじゃないかと睨んでいます。

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タミーちゃん(1962年発売)
さあ、ここから少しずつマイナーな世界に入っていきます。
タミーちゃんはバービー同様アメリカ産でアイデアルから発売されていたものですが、我が国でもライセンスではなくアイデアルの日本支社から発売されました。

キツネ顔のバービーと比べるとタヌキ顔で、日本でも受け入れられる要素はあったと思うのですが、そうなったらそうなったで、リカちゃんとの比較になつてしまう、まァ難しい立場だったのでしょう。

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ドーリーダーリン(1965年発売)
ハズブロ社が発売していたリカちゃんやバービーよりひと回り小さいミニサイズ人形。トランプや電話機、レコードプレーヤーなどのミニチュアが標準装備されていたのが珍しいというかアメリカ的というか。

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マーガレットちゃん(1965年発売)
ワタシたち世代の男性からすれば、タイガーマスク人形でお馴染みだった中嶋製作所から発売されていたのがこのマーガレットちゃんです。
ただしこれはリカちゃんとかとはジャンルが違っていて、もっと大ぶりで、今でいえばメルちゃんなどに相当します。つまり幼児が手で持って遊ぶのではなく、抱っこしたりして遊ぶ、ま、架空の妹とでもいうのでしょうか。

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スカーレットちゃん(1966年発売)
その中嶋製作所がモロにリカちゃんの対抗馬として出してきたのがこのスカーレットちゃんで・・・といいたいところですが、実際はリカちゃんに先行して発売されたもので、ま、後発のリカちゃんに抜き去られた悲運のトイドールです。
画像を見てもらえればわかる通り、顔つきはリカちゃん寄りというか日本風で、しかしファッションはあきらかにバービーを意識しています。

中嶋製作所自体は現存していますが、今ではライセンス物と、オリジナルも動物をモチーフにしたものしか販売していないようです。

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ルビーちゃん(発売年不明)
これもマーガレットちゃん同様、抱っこして遊ぶメルちゃんタイプです。
販売していたのは新堀産業有限会社というメーカーですが、検索してもまったく情報が出てこないところをみると現存しないのでしょう。

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ミニー(発売年不明)
ミニーで検索したら、某ミ○キーのガールフレンドしか出てきませんが、こういうのもあったんですね。
販売元は大池産業。ここは他にも「自動歩行人形リリーちゃん」や「パピーちゃん」、「アイドルサンちゃん」、さらには「ミリオンベビー」というメルちゃんタイプの人形も出していたみたいで、「ミリオンベビー」が1970年に中小企業庁長官賞を受賞したことがホームページに高らかに書かれています。

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イエスノーミニーちゃん(1968年発売)
上記の「ミニー」と紛らわしいですが、これはツクダが販売したギミック付き人形。
背中のボタンを押すと首を縦や横に振ることができる。だから「イエスノー」ミニーちゃんなんですな。

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ハイファッション・リナ(1968年発売)
販売元は何とリカちゃんと同じタカラ。リカちゃんとバービーはラインが違うことを自覚していて、リカちゃんでの成功を受けて、バービーとまったく同じラインの製品を作ろうとしたのでしょう。

頭身も完全に大人で、しかし顔つきだけ微妙に日本風にしてあるのがミソなのですが、逆に野暮ったい感じになってしまったのは否めません。

1970年代の話なので詳細は割愛しますが、ハイファッション・リナが上手くいかないとみるや、1970年にリディリカなるシリーズも発売しているのです。
名前でわかる通り大人版リカちゃんです(ただし香山リカとは別人の設定)が、このレディリカもイマイチな結果になってしまいました。

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マミーちゃん(発売年不明)
こんな画像しかないってことは、もう相当マイナーです。販売元も不明ですし。
サイズも小さいようですが、その分価格も圧倒的に安く、リカちゃんやバービーを買ってもらえない子供が「間に合わせ」で買ってもらうような、というかそれを狙ってどこかの超マイナーメーカーが作ってたんでしょうね。

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カシマシ三人娘(発売年不明)
これもマミーちゃん同様で、安価なだけが売りのトイドールですが、それにしてもこの名前は凄いというかなんというか。
ま、この時点では音曲漫才の「かしまし娘」はまだ若かったんだけど。

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チビッコチーちゃん(1969年発売)
バービーの対抗馬としてハイファッション・リナを発売したタカラですが、何と安価な小型サイズにまで参入しています。それがコレ。
タカラといえばどうしてもリカちゃんというスーパーメガトン級の大ヒットがあるので隠れがちですが、ハイファッション・リナといいレディリカといい、このチビッコチーちゃんといい、意外と失敗作も多いのですね。

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リンダちゃん(発売年不明)
なんとこれ、「こまっちゃうナ」で人気絶頂だった山本リンダをモデルにして作られたらしい。いやはや、もうどうにも止まりませんな。

今回はこんな感じで。
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