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~これでも仕事用です~

ロンドンに住んだ話3

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前回までの話はココココ

 

「あんた、このままだと強制国外退去になるよ!」

日本人の知人から投げかけられたこの言葉は、本当に青天の霹靂でした。
言っておきますけど、ワタシは国外退去になるほどの悪いことをしてる自覚なんか、何もない。いや、何にもしてなさすぎるほど何もしていない。何しろ部屋にこもって映画を観ているだけなんだから。
そんなワタシが何故・・・?

不安になったワタシは日本の業者に連絡をとりました。
業者ってのは語学学校を斡旋してくれた会社ですが、要は知人の「このまま語学学校の出席日数が足りないと退学扱いになり、そうなるとイギリスに滞在する意味をなさないので強制的に国外退去になる」という話の真偽を聞きたかったのです。

業者は「大丈夫ですよ。仮に1日も学校に行かなくても国外退去になることはありません」と断言しました。
そういやこの業者に説明を受けた時も「入学の許可は取るけど、学校に通うか通わないかと、イギリスに滞在できるかどうかは関係ない」という説明も受けていました。
ひと安心して知人にこのことを伝えると「そんなことはあり得ない。現にそうなった人を知っている」と。

とりあえず語学学校に行って説明を聞いてみよう、となったのですが、その日は金曜日の夜。
土日は学校が休みなので、まる二日、とんでもない緊張に襲われたのです。

業者が正しいか知人が正しいか、それはわからない。しかしもし国外退去なんてことになってひと月ふた月で日本に帰ってきたら、もうホント、何のためにロンドンに来たのか・・・。
たしかにワタシが真面目に学校に通ってなかったのが悪いんだけど、まさかそれがこんな結果を生むなんて・・・。これが報いというやつか。

月曜になりました。
結論からいえば、正しかったのは知人の方でした。
このままだと本当にヤバかった。ただしこれから真面目に学校に通うなら、という条件付きで、何とか退学は勘弁してもらいました。

もう一度いいます。学校にちゃんと通ってなかったのはワタシが悪いのです。それでも国外退去の可能性を知っていたら、やっぱり通ったと思うんですね。
こちらも悪いんだから、そんなに強く言うつもりはなかった。ただ「言葉足らずでした」とか「こちらの調査不足でした」という言葉を業者から聞きたかった。

ところが・・・、業者は「私どもは悪くない」の一点張りでした。つまり一切の責任は業者自身にはなく、悪いのはすべてこちらだと。
そもそもの話ですが、ワタシは何も知らなかったからこそ、わざわざ手数料を払ってまで仲介を委託したわけです。
初めての長期滞在、わからないことだらけです。
せめて学校のことだけはこの業者を信用して任せよう。ネットで調べようにも「とっかかり」すらない状況で、業者の言葉がすべてだったのです。

こんなことなら、すべて自分で調べて業者なんか通さなきゃよかった。そうは思っても後の祭り。ま、ギリギリで回避できたんだから、それだけでもラッキーだったというべきか。
責任逃れに終始する業者にこれ以上腹を立てても意味がない。それより何とかセーフになったんだから、これからのことを考えないと。
ワタシはある決心をしました。

「これから、如何なる理由があろうと、帰国まで1日も学校を休まない」

思えばイギリスに来てからというもの、逃げてばかりでした。
大家さんと会いたくない、レストランに入れない、好きに料理を作りたいからフラットに引っ越す。
すべて「英語が喋れないから」というのを逃げ口上にして、ありとあらゆるものから逃げてきた。
その結果、部屋に引きこもるという、もっとも「なっちやいけない」状況になり、挙句に強制国外退去になる寸前までいった。

もう、止めよう。ワタシは自分の意思でロンドンに来たのです。

このまま、終わって、たまるか!

まず、学校にだけは、くだらない言い訳は止めて、毎日、行く。他はどうなるかわからないけど、そうするしかなかったし、やる、と。

しかし学校に通い始めたことによって、そしてひとつの不幸な出来事をキッカケにして、歯車は回り始めます。
この続きはまた今度。

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