~これでも仕事用です~

1961年のコマーシャルデザイン1

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以前、戦前モダニズムにおけるデザインについて書いたことがありますが、今回はそれの1960年代版です。

まずは有名なコレから。

 


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文明堂
「カステラ一番、電話は二番〜」のCMソング(「天国と地獄」の旋律)で有名ですが、関西出身のワタシはこのCMを知らない。
詳しくはWikipediaあたりを参照していただきたいのですが、源流は同じであるものの、現在ある文明堂は複数の企業に分かれており、資本関係すらありません。
神戸にも文明堂がありますが、まったく違ったCMを制作していて、当然首都圏で有名だったこのCMを見ることはありませんでした。

ちなみにこのCMの放送開始は1962年。Gumi-chan1961の翌年ということになりますから、厳密には「1961年の」じゃないんだけど、ま、勘弁してちょ。
あとこのCMのキャラクター、動物は動物なんだけど、もしかして犬?とか思っていません?
いえいえ、子グマで間違いありません。


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ミツワ石鹸
三木鶏郎作の軽快なメロディに乗って歌われる「ワ、ワ、ワ〜、ワがみっつ」というCMソング、これは当時をご存知の方なら懐かしいのではないでしょうか。
放送開始は1954年。テレビジョン開始の翌年だから、かなり早い時期からCMを打っていたんですね。

しかし、悲しいかな、ミツワ石鹸という会社は現存しません。1975年に倒産しています。
二十一世紀に入って一時的に復活しますが、これも現在は消滅。
会社がなくなったのは残念だけど、言いようによってはレトロの殿堂入りを果たした、ともいえるんじゃないでしょうかね。


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ヤン坊マー坊
テレビコマーシャルでもういっちょ。ですが、これはコマーシャルというよりも天気予報のイメージが強いでしょう。
現在のデザインと比べると、だいぶ頭身がありますね。


エースコック
デザインが変わったといえばこれ。
エースコックといえば、例の豚のキャラクターですが、まず現在使用されているお馴染みのもの。

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これが1961年当時は

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だいぶ違いますねぇ。今の方が圧倒的に洗練されているけど、ほんのり中華風のコレも、悪くはないです。


エスエス製薬
エスエス製薬のキャラクターはピョンちゃん。どういうのかというと

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これですよね。ところがこれも1961年当時はまったくスガタカタチが違う。

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まさに「ウサギ」です。色も白いし、ベスト(半纏?)みたいなのを着てるし、因幡の素兎みたいに見えます。


ビタワン
大きくデザインが変わったといえばこれもです。
ビタワン、そう、ドッグフードのロングセラーですが

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ま、普通はこれを想像しますよね。
が、これも変遷があって、1961年頃は

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リ、リアル!犬種も変わっています。
当時テレビドラマ「名犬ラッシー」が日本でも放映されていて大人気だったのですが、ラッシーの犬種だったコリーをモデルにしてますね。

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佐藤製薬
最後は逆に不変のデザインを。ま、よーく見ると、微妙にはデザインを変えていますが。

佐藤製薬のキャラクターといえばタモリ、もといイチロー、いやいや、何といってもサトちゃんです。
サトちゃんはいまだに薬局の店頭に置かれていることが多く、女性キャラクターのサト子ちゃんとセットの場合もあります。
ちなみにサト子ちゃんの登場は1982年ということで、だいぶ遅いです。

あんまり関係ない話だけど、サトちゃんもサト子ちゃんも、何だか妙に哀愁があるんです。とくに雨晒しになった人形を見ると、物悲しい気持ちになる。
何なんでしょ、あれ。

今回は少なめに。また続きをやります。

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