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~これでも仕事用です~

聖地トキワ荘 後編

1960年代 ジオラマ・人形・デザイン

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前編はココ
大江戸線落合南長崎駅大江戸線なんてトキワ荘に伝説の漫画家たちが住んでた頃にはなかった路線です。だから当然この駅もなかった。
しかしこの際、その辺はどうでもいい。とにかくワタシは新宿から大江戸線に乗って、トキワ荘跡地のそばまで来たわけなのであります。

駅の改札を出た瞬間から、あ、この雰囲気はいい、と思った。何が、と聞かれても困るけど、とにかくワタシの好きな雰囲気で、トキワ荘関係なく一発で気に入りました。
南長崎椎名町周辺は、戦前モダニズムの観点でいえば「郊外」かもしれないけど、今の感覚でいえば紛れもない都心部です。もうひとつの最寄り駅である椎名町から西武池袋線で池袋まで一駅。時間にして3分です。

わざわざこんなことを書きたくなるくらい繁華街に近いのに、実にユルい空気感で、もしかしたら1950年代、60年代と何ひとつ変わってないんじゃないか、とすら思えるほどでした。
トキワ荘跡地までの道すがら、よく見ると戦前から存在したんだろうな、と思われる建物も散見できます。
そりゃ、ワタシが気に入らないわけがないですわな。

跡地、と書いたように、トキワ荘は現存しません。というかワタシが中学生の頃に取り壊された。だから、どうやったって、神戸の中学生が「あの」トキワ荘を自分の目で見るなど不可能だったわけです。そして、当たり前だけど、今もトキワ荘は存在しない。
一応モニュメントはあるそうだけど、ま、所詮はモニュメントだし。

しかし幸いなことに、近年トキワ荘跡地そばに「トキワ荘通りお休み処」という施設ができました。
これは2020年に予定されているトキワ荘復元プロジェクトの一環で、我らがはがいちよう大先生の1/50サイズのトキワ荘も、ここに展示されています。
兎にも角にも、突然豊島区がトキワ荘にかんしてヤル気になってくれたのは非常にありがたいことです。

施設内の写真はアップできないんだけど、今やってる「トキワ荘等に関する基礎調査報告展」では、実寸大で寺田ヒロオの部屋が再現されており、これが非常に楽しい。
もちろんトキワ荘に興味のある方の方がより楽しめるのですが、ない方でも1950年代の独身男性の暮らしが手に取るようにわかります。(ま、漫画家という特殊な職業ですが)

少しだけ「知ってる」方向けの話をするなら、ちゃんとテーブルにはチューダーが置いてあり、テラさんの部屋らしく、すべてが几帳面に整頓されています。
もちろん想像ではなく、当時の写真から詳細を割り出しており、襖の柄から本棚に並ぶ書籍まで、限りなく「テラさんの部屋」を再現しているのです。

館内の方にかなり詳しく説明していただきましたが、ワタシとしてはトキワ荘そのものよりも、1950年代、60年代当時のトキワ荘周辺のことが聞けたのが収穫でした。
まんが道」や映画「トキワ荘の青春」では、わりとひっそりした住宅街のようなイメージでしたが、実際は表通りの商店街はかなり活気があったようで、今よりもはるかに多くの商店があったそうです。
そう、まるでGumi-chan1961の商店街のように。

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↑ 中の写真がダメなので外観だけ

商店街にあった商店のほとんどは閉店してしまっています。
半年ほど前まで現存していたという、トキワ荘の向かいにあった落合電話電信局も取り壊されていました。
トキワ荘跡地は日本加除出版(公的な書類を出版する会社らしい。当時から存在)の社屋になってますが、モニュメントは一応ありました。

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これだけでは寂しいので、モニュメントのすぐそばにあった井戸ポンプとネコの写真も。

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さて、もうひとつ商店街に現存する商店があります。
まんが道」ではお馴染みもお馴染み、中華料理の松葉です。
頼んだのは、もちろんラーメン。松葉といえばラーメンですから。昔からの店なので今風のゴッチャリしたラーメンとは正反対の、正統派の東京ラーメンです。

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↑ 箸入れが良い感じ

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↑ ンマーイ!(「まんが道」を読んで以来、ずっと言ってみたかったセリフ。やっと言えた!)

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↑ ちなみにこれが本家本元の「ンマーイ!」

これで終わり、ですが、最後にひとつ。
トキワ荘通りお休み処」には今時珍しいサイン帳があり、鈴木伸一先生を始めとした著名人も描かれています。
せっかくなので、ワタシも描いてみました。

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文字にした通り、ぜんぜん描けない!マジ下手くそ!
うーん、昔はこれの10倍は上手く描けたんだけどなぁ。というか「怪物くん」はマジで自信あったのに。
せめて目を互い違いにしてれば、とも思うけど、いやいや、それ以前の問題だよなぁ。

締めはやっぱりこの歌で。

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